技能検定制度とは
概要
技能検定は、働く人々の有する技能を一定の基準により検定し、国として証明する技能の国家検定制度です。技能検定は、技能に対する社会一般の評価を高め、働く人々の技能と地位の向上を図ることを目的として、職業能力開発促進法に基づき実施されます。
技能検定は昭和34年に実施されて以来、平成30年度までに合格者は全国で延べ697万人を超え、確かな技能の証として各職場において高く評価されています。
実施機関
国(厚生労働省)が定めた実施計画に基づいて、試験問題等の作成については中央職業能力開発協会が、試験の実施については各都道府県がそれぞれ行うこととされています。
また、各都道府県の業務のうち、受検申請書の受付、試験実施等の業務は各都道府県職業能力開発協会が行っています。
等級区分
技能検定は検定職種ごとに特級、1級、2級及び3級に区分し、または区分しない単一等級について、実技試験及び学科試験によって行います。
それぞれの試験の程度は次のとおりです。
等級 | 程度 |
---|---|
特級 | 管理者または監督者が通常有すべき技能の程度 |
1級・単一等級 | 上級技能者が通常有すべき技能の程度 |
2級 | 中級技能者が通常有すべき技能の程度 |
3級 | 初級技能者が通常有すべき技能の程度 |
技能検定に合格すると特級、1級及び単一等級合格者には厚生労働大臣名、2級及び3級合格者には各都道府県知事名で合格証書が交付され「技能士」の称号が与えられます。
また、合格者には、他の国家試験の受験や資格取得に際して特典が認められる場合があります。